手紙を書く時にはそのルールやマナーにとても気を使うのだけれど、折り方や封入の方法にも注意していますか?ビジネスでもプライベートでも、実は手紙の折り方によっては先様に失礼な印象を与えることがあるのです。美しい居住まいを示すためにも、手紙の折り方と封入の正しい方法を覚えましょう。
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三つ折りは非常に折りにくい方法ではありますが、きっちりと折り目正しい三つ折りの便箋が取り出されると気持ちも洗われるような美しさがありますね。
厳密に3等分にするなら定規で測れば良いかもしれませんが、そうは問屋が卸しません。内側に織り込む方を若干小さめに折る必要があるからです。便箋の厚みも手伝うことからこの「気持ち小さめ」という問題が発生します。「気持ちだけ」なのでここは1ミリとも3ミリとも言いづらいところなので、ちょうど良い分量を見つけてください。
一旦折ってみて「ここじゃない!」と言いながら折り直すと二重線のような折り目がついてしまって恥ずかしいことってありますよね。そうならないための簡単で失敗しない三つ折りの方法をご紹介します・
1:縦長に便箋を置いたら右下の角を左へ引っ張って長辺と重ねて二等辺三角形ができる頂点の位置に目印をつけます。この目印が折り目の位置になるのです。
2:手を離して左下の角を目印のところまで持っていき折り目をつけます。
3:一旦開いて反対側を折り目までたたむと美しい三つ折りの完成です。
1:便箋をもう1枚用意します。手紙を書いた方の便箋を横置き、その上に用意したもう1枚を縦置きにして底辺の角(例えば左下角)を合わせます。
2:右側にはみ出している部分を縦置きの長辺に沿って折り曲げます。
3:上に置いた1枚を取り去って、残った部分を半分に折ります。
少し幅に差異はできますが、子どもさんにも折りやすい方法です。
必ず天地を間違えないように置き、底辺を折って次に上辺を重ねます。必ず書き出しが右上になるように置いてから折り始めるように気をつけましょう。
書き出しが外側になるように折った便箋の「書き出し部分(便箋の右上端)」を上に向けて置き、封筒の差出人名の書かれた方と重ねて入れます。相手が取り出す時に書き出し部分が封筒裏面から見て一番手前に出てくるようにしましょう。
縦長の和封筒と少し違います。便箋の書き出し部分が封筒の宛名側(おもて面)右下に来るように入れます。和封筒と封筒の表裏が変わるので注意しましょう。
四つ折りにした場合も書き出し部分を基準にして封入するのは同じです。和封筒なら封筒裏面から見て書き出し部分が一番手前上方向になるように、洋封筒なら封筒おもて面の右下になるように入れましょう。
手紙の天地を正しく置いて左側を持って右側に折り重ねます。次に下から上に折り重ねます。封筒の表側から見たときに手前右上に書き出し部分が来るように封入しましょう。横書きにした場合にも手紙の右上を基準に考えると間違いません。
折り方と封筒に入れる方向までルールがあるのか・・・とため息をつくことはありません。便箋に手紙を書くその「書き出し部分」を間違えないように封入すると失礼がありませんし、折り方も「何度も折り直しました」と言わんばかりの折り線がたくさんついてなければ良いのです。ただこのような折り目や封入の仕方にも日本人の「気遣いの心」が現れているのです。