目次
十月は古来日本の言い方では神無月と呼ばれています。○○の候などと単純な挨拶の形で用いたり、挨拶文の要の言葉には、秋冷・冷気・紅葉・秋雨・仲秋などがあります。挨拶文の例文としては、次のようなものが挙げられます。うららかな秋晴れの候。天高く馬肥ゆる候。読書の秋。スポーツの秋。行楽の秋。食欲の秋。日に日に秋深まって。秋すでに深く。読書に快適な絶好の季節となりました。収穫の秋。実り豊かな秋。日が一段と短くなる折。虫の音も秋風にかき消され。秋晴れの心地良い陽気となり。虫の声もようやく途絶え。運動をするのにふさわしい季節に。冷気日増しに加わり。菊の香る秋。小春日和のうららかさ。コスモスの花が咲き乱れ。夜の長さをしみじみと感じる頃。時雨の音もわびしく、秋もいよいよ本番に。木々も秋色に染まる今日この頃。渓流の音も冷え冷えとして。そろそろ紅葉も見頃に。樹々のこずえもすっかり色づいて。山々も燃えるがごとく赤々となる折。このようなものを参考にして時候の挨拶としてください。
十一月は古来日本の言い方では霜月と呼ばれています。○○の候などと単純な挨拶の形で用いたり、挨拶文の要の言葉には、暮秋・向寒・寒気・夜寒・冷雨・ゆく秋・落葉・初霜などがあります。挨拶文の例文としては、次のようなものが挙げられます。向寒のみぎり。日増しに寒さが加わり。朝な朝な霜を目にする候。朝毎に冷気が加わって。手にする水が冷たく感じられる折。寒暖不同の折。朝夕めっきり寒くなり。お寒さ厳しくなりましたが。秋色さらに濃くなり。落ち葉の散りしく頃。落ち葉焚く煙も白く。落ち葉が風に舞う頃。目立って日が短くなりました。落ち葉の音に耳を傾け。菊の花も盛りを過ぎて。夜寒の身にしみる頃。霜枯れの季節。そろそろストーブが恋しい季節。降り続く秋雨のわびしさ。行く秋のさみしさが身にしみ。冬支度に何かと心せかれる頃。けさ初霜がおりました。初雪と見間違えるほどの深い霜。遠山の峰が白くなり始めました。落ち葉の音もうらさびしく。葉が落ちた木々に差し込む陽光が暖かく感じる頃。このようなものを参考にして時候の挨拶としてください。
十二月は古来日本の言い方では師走と呼ばれています。○○の候などと単純な挨拶の形で用いたり、挨拶文の要の言葉には、年末・年の暮れ・歳末・木枯らし・冬ごもり・初雪・新雪・霜夜・初冬・寒冷などがあります。挨拶文の例文としては、次のようなものが挙げられます。師走の寒さはまた格別。めっきり寒くなりました。初冬の季節になりました。寒さいよいよ厳しく。毎日厳しいお寒さでございます。陽だまりの恋しい頃。今年もいよいよ押し迫り。歳末を迎えて心せわしい頃。年末ご多忙の折。今年も残り少なくなりました。早いもので、もう年の暮れに。年の瀬もせまり。一年は夢のように早く過ぎて。何かと忙しくなる折。冬の日はなんとなく気ぜわしく。商店街は大売出しの飾りつけ。街のイルミネーションに季節の移ろいを感じる頃。迎春の準備にご多忙の折。月日の経つのは早いもので。新雪に輝く遠い山なみの美しさ。寒椿が見事に咲いています。師走の町の賑わい。このようなものを参考にして時候の挨拶としてください。